ヤマハモーターは、2025年日本モビリティショーで「感じる、動く」というテーマのもと、革新的なモビリティを展示します。
開催場所は東京ビッグサイトで、期日は2025年10月29日から11月9日までです。
注目すべきは、電動、ハイブリッド、水素駆動のバイクの世界初公開や、驚くべきコンセプトモビリティの登場です。
ヤマハのブース(東ホール5)の中心には、AIやバッテリー、水素が融合した二輪と三輪の未来が展示されます。
以下は注目のプロトタイプです。
**MOTOROiD:Λ – 自己学習型バイク**
ヤマハのMOTOROiDシリーズは、ライダーとバイクとの関係を再考することに重点を置いています。
2017年には、初代MOTOROiDが自立し、所有者に反応しました。
2023年にはMOTOROiD2が「パートナー」として機能し、ライダーに適応しました。
2025年モデルのMOTOROiD:Λは、AI駆動の自律性を備えています。
このプロトタイプは、強化学習を用いて仮想環境で学習し、その技術を現実世界に応用します。
その名もSim2Real。
結果として、バイクが自己進化し、自分自身で動くことが可能になります。
軽量な外骨格は試行錯誤の成長を支えるのに十分な強度を持っています。
ヤマハは、単なるバイクを作るのではなく、自己改善するモビリティパートナーを創出しています。
**PROTO BEV – ピュア電動スーパースポーツ**
スーパースポーツのスリルを、バッテリー駆動で実現。
ヤマハのPROTO BEVプロトタイプは「大バッテリーEVが提供できる楽しみ」を重視して設計されています。
軽量でコンパクト、トラック向けに特化しています。
スーパースポーツの安定性はヤマハの内燃エンジンバイクから継承されています。
EVドライブトレインによる瞬時でリニアなスロットル応答。
簡略化されたコクピットには、指先で操作できるコントロール、視覚・音響ディスプレイ、ライディング体験を高めるためのサウンドデザインが含まれています。
これはクリーンなモビリティだけではなく、電動化時代のパフォーマンスを再考するものです。
**H2 Buddy Porter Concept – 水素の二輪化**
ヤマハとトヨタが共同開発した水素駆動の二輪プロトタイプ、H2 Buddy Porterが登場します。
コンパクトで高圧の水素タンクを搭載し、ヤマハが開発した水素エンジンとシャーシを使用しています。
航続距離はタンク1本で100km以上。
ユーロ5の排出基準を満たし(NOxを含む)、実際の道路使用を念頭に置いています。
まだ実験段階の水素エンジンですが、ヤマハは実用化を目指しています。
**TRICERA proto – 3輪EVと3WSステアリング**
オープントップで3輪。全電動のヤマハのTRICERA protoは、自動車と実験的技術を融合させています。
Three-Wheel Steering(3WS)は、コーナリング性能と新たなステアリング体験を提供します。
αlive ADサウンドシステムは、EVモーターの音を強調し、さらなる興奮を加えます。
未来的な「アーチ型のシルエット」は、三輪構造を強調し、ライダーと機械の空間の対比を際立たせます。
これはただのパフォーマンスにとどまらず、新しい運転スタイルを習得するための体験でもあります。
**PROTO HEV – ハイブリッドライディング、二つのムード**
PROTO HEVは「静かな電動駆動の街中クルージング」のセレーンモードと「楽しさを求める国道」のスピリテッドモードを選択できるように設計されています。
ヤマハ独自のハイブリッドパワーマネジメントにより、同クラスのバイクと比べて燃費は35%以上向上。
心地よさとエコフレンドリーが求められる時は静かに、しかしアドレナリンが求められる時はスリルを体験できます。
**PROTO PHEV – プラグインハイブリッドスーパースポーツ**
ラインアップの締めくくりとして、PROTO PHEVは内燃機関のスリルとEVの効率を融合したプラグインハイブリッドです。
ライダーは、都市では静かなEVモード、より長い爽快なライドにはハイブリッドモードに切り替えることができます。
このコンセプトは、オートバイの楽しさを保持しながら、よりクリーンな未来に備えるものです。
これが意味するところは、ヤマハがただのコンセプトを展示するだけではなく、AIに学ばせ、EVでスリルを感じ、水素でゼロエミッションの内燃機関を探求し、そして最高の両方の世界をブレンドするハイブリッドをテストしているということです。
画像の出所:thepack