オラクルコーポレーションとソフトバンク株式会社は、日本の組織向けに、安全で、コンプライアンスに則り、スケーラブルな主権クラウドおよびAIサービスを提供するために協力しています。
ソフトバンクは、同社の独自クラウドおよびAIサービスのスイート「Cloud PF Type A」を、日本市場向けに立ち上げる予定です。このサービスは、オラクルのオラクルアロイによって支えられています。AIサービスは段階的に導入され、日本のデジタル経済において革新と成長を促進します。
急速なデジタル化とデータ量の急増に伴い、日本では安全な主権データ管理のニーズがますます重要になっています。オラクルアロイは、オラクルのパートナーがクラウドサービスプロバイダーになるための完全なクラウドインフラストラクチャープラットフォームであり、ソフトバンクはこれを活用して、日本のデータセンターに展開された200以上のオラクルクラウドインフラストラクチャ(OCI)のAIおよびクラウドサービスに顧客を接続します。
「我々は、高度なセキュリティ基準に対応したクラウドプラットフォームを提供するためにオラクルとの協力を嬉しく思います」とソフトバンク株式会社の執行副社長、桜井隼人氏は述べました。「生成AIや高性能GPUなどの先進技術を統合することで、顧客の多様なニーズに応え、日本のデジタルトランスフォーメーションを加速することができます。」
ソフトバンクは、データの長距離冗長性、ネットワークのレジリエンス、ビジネス継続計画を強化するために、東日本および西日本のデータセンターでさまざまなサービスを展開しています。顧客データおよび認証情報をさらに保護するために、ソフトバンクはOCIキー管理サービスと独自のキー管理サービスを組み合わせています。さらに、ソフトバンクのOnePortマルチクラウド接続サービスやSmartVPNを通じて、安全で信頼性の高い複数のクラウドサービスへのアクセスを提供します。また、ソフトバンクは、エンタープライズや自治体向けに、マネージドサービスプロバイダー(MSP)サービスを通じて統合的な運用サポートを提供します。
「オラクルアロイは、ソフトバンクが最新のオラクルクラウド、AI、および主権の機能に基づいて新しいサービスを構築・提供できるようにします」とオラクルクラウドインフラストラクチャの製品および産業担当シニアバイスプレジデント、スコット・トワドル氏は言いました。「我々は、ソフトバンクとの協力を強化し、日本の組織のデジタルトランスフォーメーションを加速することを楽しみにしています。」
「ソフトバンクとのコラボレーションは、日本の組織向けに主権クラウドとAIサービスを提供するための画期的な取り組みを示しています」とオラクルジャパンの取締役、コーポレートエグゼクティブオフィサーおよび社長である三沢俊光氏は述べました。「オラクルアロイを活用することで、ソフトバンクの顧客は、日本国内のデータセンター内でOCIの幅広いAIおよびクラウドサービスから恩恵を受けられ、AIの導入とデータ主権の要求に応えることができます。生成AI技術とエンタープライズデータを統合した堅牢なプラットフォームを提供することで、日本の顧客が高度なAIワークロードを迅速かつ安全に効率的に実行できるようになります。」
ソフトバンクは、東日本および西日本のデータセンターで先進的なクラウドインフラストラクチャを構築するためにオラクルアロイを展開し、データとシステムが日本国内で完全に管理・運用されることを確保します。このサービスは、2026年4月に東日本データセンターで立ち上がり、続いて2026年10月には西日本データセンターで展開予定です。
ソフトバンクは、Cloud PF Type Aを利用してGPU環境をサポートし、高速計算および生成AIワークロードに対応できるクラウドインフラを構築します。生成AIの導入における主権の重要性が高まる中、その要求に応えるものとなります。
ソフトバンクが日本のAIおよび主権クラウドの未来を加速させる方法について詳しく学ぶには、Oracle AI Worldのセッションをご覧ください。
オラクルの分散クラウドについて
オラクルの分散クラウドは、クラウドの利点をより高い制御と柔軟性で提供します。オラクルの分散クラウド製品には、以下が含まれます:
– 公共クラウド:ハイパースケールの公共クラウド地域は、厳密なEU主権管理を必要とする組織を含むあらゆる規模の組織に対応します。
– 専用クラウド:顧客は、OCI専用地域で全てのOCIクラウドサービスを自社のデータセンターで実行でき、パートナーはオラクルアロイを使用してOCIクラウドサービスを再販したり、カスタマイズした体験を提供できます。
– ハイブリッドクラウド:OCIは、Oracle Exadata Cloud@CustomerやCompute Cloud@Customerを介してオンプレミスで主要なクラウドサービスを提供し、60か国以上で展開を管理しています。
– マルチクラウド:OCIは、AWS、Google Cloud、Microsoft Azureのすべてのハイパースケールクラウドプロバイダーに物理的に展開され、低遅延でオラクルデータベースサービスを統合されています。
画像の出所:oracle