ロサンゼルス市に対して、二人のベテランLAPD(ロサンゼルス市警)職員が提起した告発者報復訴訟について、ロサンゼルス市検事局は、原告たちがいかなる逆境の雇用行動を受けていないと主張し、訴訟の棄却を求めている。
原告は教官エリック・ビクスラー巡査長とリチャード・ハラミヨ探偵で、彼らはロサンゼルス郡の上級裁判所に訴訟を提起した。
彼らは、あるキャプテンと副長官が、黒人の警官がカレン・バス市長のボディガードとして指名されたことに関して、彼らの証人としての立場を標的にしたと主張している。
この訴訟は、ビクスラーとハラミヨが上司の指示で別の部門に強制移動させられた二人の警官の事例を基にしているが、これが原告自身の報復を証明する根拠にはならないと市検事局は強調している。
訴訟の中では、LAPDのアメリカ合衆国マーシャル特捜班が、犯罪者の特定と逮捕を行うために活動している様子が描かれている。
この特捜班は、ビクスラーとハラミヨの指導のもと約12名のLAPD警察官と一人の米国マーシャルから成り立っている。
ビクスラーは1996年にLAPDに採用され、ハラミヨは2000年に入隊した。
2020年以降、特捜班はメトロポリタン部からの警官を「貸し出し」される形で受け入れ、逮捕を手助けする「追跡班」を形成している。
この事案が発生したきっかけは、2023年にバス市長が就任した後、当時の警察署長ミシェル・ムーアが知識もなく黒人警官の採用を試みたことがある。
その結果、黒人のボイキンズ警官が市長のボディガードとして指名された際、彼はこの選定について差別だと感じ、ビクスラーとハラミヨに懸念を伝えたという。
ボイキンズ警官は、この任命に対して逆らった場合、メトロ部の他の黒人警官が報復を受ける可能性があると心配していた。
2023年2月、ビクスラーとハラミヨは、ボイキンズが自らの兄(LAPDのキャプテン)と行った電話の会話を聞いて、メトロ部には市長の護衛のための黒人警官の採用を試みるという指示があったことを知った。
ハラミヨは部内の方針に基づき、ボイキンズのために人事の苦情を申し立てた。
ボイキンズは、その後防衛事務所に対してインタビュー中、ムーアとキャプテン・マリオ・モタが差別を行っていたと主張し、ビクスラーとハラミヨを証人として名指しした。
モタはビクスラーの兄が2023年8月に退職した後、彼の主任に就任し、ビクスラーとハラミヨに対する報復行為を開始したとされている。
モタはボイキンズとPachecoをメトロ部に戻し、追跡班の人員配置を変更しました。
これは経験の少ない警官が多く配属される構造になり、原告の安全が極度に危険にさらされることになった。
訴訟では、モタや副長官が他のLAPDの指揮官の前で原告たちの指導力を公然と非難し、原告やその部下に必要な資源を提供しないなどの行為が記されています。
また、モタと副長官は中間警察署長ドミニク・チョイや他のLAPD幹部に対し、ビクスラーとハラミヨが「不安全に」特捜班を運営していると述べたとも記されている。
その結果、ビクスラーとハラミヨは「不必要な危険」にさらされ、名声にもダメージを受けたという。
それにより、彼らの昇進の機会にも負の影響があった可能性があるとも述べられている。
しかし、市検事局はこの訴訟が主にボイキンズとPachecoに対する不正行為の告発に依存しているとし、原告に直接関係する告発は、原告の雇用に実質的な影響を与えるという明確な証拠を欠いていると主張している。
画像の出所:audacy