東京 — 日本の与党である自由民主党(LDP)は、土曜日に高市早苗を新リーダーに選出し、彼女が日本の初の女性首相となる可能性が高まったことを発表した。
高市は、決選投票で小泉進次郎を185票対156票で破り、保守派のLDPのリーダーとなった。LDPは第二次世界大戦終結以来、ほぼ途切れることなく政権を維持してきた政党である。
このリーダーシップ選挙は、先月、現職の岸田文雄首相が辞任すると発表したことを受けて行われた。高市は今月後半に国会での投票を経て岸田に替わる首相となる可能性が高いが、昨年、LDPが両院で過半数を失ったため、必ずしも保証されているわけではない。
高市は勝利演説の中で「今は喜ぶべき時よりも、真の挑戦が始まると心から信じています」と述べた。
また、LDPを「より活き活きとした党」にし、人々の不安を希望に変える政党にする重要性を強調した。
高市は64歳で、保守的な立場を持ち、彼女の英雄は元英国首相マーガレット・サッチャーである。
彼女は日本の最長在職首相であった安倍晋三の盟友でもあった。彼女の担任がAbeの時代に戻る可能性を歓迎する党員も多いが、彼女の民族主義的な歴史観に対しては、中国や韓国との摩擦を引き起こす懸念がある。
ソウルの梨花女子大学の国際関係の教授リーフ=エリック・イースリーは「北京は、戦後の平和主義憲法の改正や海洋安全強化、台湾への支援強化に関する高市の立場に異議を唱える可能性が高い」と述べた。
日本の次期首相にとっての最優先課題の一つは、トランプ政権との間で合意に達した貿易協定を実施することである。この合意では、日本の重要な自動車輸出を含む日本製品に15%の関税が課されるが、詳細はまだ未確定であり文書化されていない。
高市はこの協定の再交渉の可能性を示唆しており、協定には日本が米国に5500億ドルを投資する約束が含まれている。
高市は土曜日の勝利後、記者に対し「日本とアメリカが合意した内容をひっくり返すつもりはない」と述べた。
「私は二国間で達成された合意にしっかりと従います。これには関税と投資も含まれます」と付け加えた。
LDPは最初のラウンドで5人の候補者に対して投票を行い、高市は183票を獲得したのに対し、小泉は164票を獲得した。
現職の政府のスポークスマンである林芳正は、最近の世論調査で後退する中で134票を得て3位に終わった。
最初のラウンドの投票は、294人のLDP議員とほぼ100万人の基礎党員の間で均等に分配された。
議員たちはより穏健な小泉を支持したが、党員は熱心な支持を持つ高市を選んだ。
決選投票では、議員たちが149対145で高市を支持し、党員も高市に36票、小泉には11票を投じた。
小泉は、現在の農林水産大臣であり、元首相小泉純一郎の息子である。43歳であれば、1885年に国の初代首相となった伊藤博文以来最も若い指導者になるところだった。
画像の出所:nbcnews