日本の参議院選挙で初当選を果たした中国出身の関平が、自身のYouTubeチャンネルで中国語の動画を投稿し、見解や時事問題についてコメントを発表し始めた。
関平は、視聴者に日本国内外の中国人や北京の官僚が含まれることを期待している。
彼の動画は、「裏切り者関平が言いたいこと!」というテーマのもと、中国週間ニュース解説の一環として公開されている。
最初のエピソードは9月13日に投稿され、約10分の内容で、日本語の字幕やキャプションは一切含まれていない。
関平は全編中国語で視聴者に直接語りかけ、自身の考えを伝えている。
日本の政治家が「尖閣諸島は日本の固有の領土である」とか「南京事件における虐殺はなかった」といった立場を中国語で表明することは珍しい。
この政治家の動画は間違いなく大きな注目を集めるだろう。
中国の制裁を退ける
関平は、第1回目の動画で、9月初めに中国政府から制裁を受けたことを明かした。
これには、中国国内の資産凍結及び同国への入国禁止が含まれており、彼はこの措置が「台湾、尖閣諸島、チベットに関する過去の意見に起因しているようだ」と示唆した。
彼は「中国には資産もなく、旅行する意図もないので、正直に言って馬鹿げている」とこの措置を退けた。
さらに、「日本は民主国家であり、言論の自由がある。誰もが自由に意見を表現する権利を持つ」と強調した。
皮肉を込めて、「中国のような大国が外交部を通じて個人に制裁を与えるなんて、私に過大評価を与えているのではないか」と続けた。
尖閣、南京、愛国心
中国が主権を主張する尖閣諸島について、関平は「これは日本の固有の領土であり、議論の余地はない」と明言した。
彼は、国会議員として「尖閣諸島を含む日本の領土を侵略から守るために尽力する」と強調した。
また、日中戦争中に発生したとされるいわゆる「南京事件」についても言及した。
関平は、当時の日本軍が数十万人の市民を虐殺したとする中国政府の主張に対して、「本当に数十万人が殺されたのでしょうか?それは不可能です。実際、事実なのでしょうか?南京で大量の遺骨が発見されましたか?」と疑問を呈した。
「それ(虐殺)は作り話です」と彼は述べた。
加えて、関平は「日本の国会議員として、日本の国益を追求する。私は日本の愛国者である」と明言し、中国で「裏切り者」と挙げられる自身に対して反論した。「本当の裏切り者は中国共産党の指導者たちです」と彼は強調した。
オンラインでの反響
今後について関平は、「日本を守るために命を捧げた人々を敬うために、靖国神社に定期的に参拝を続けるつもりです。日本と中国の間で戦争を望んでいるわけではなく、求めているのは理性的で戦略的な関係です」と述べた。
最近の動画には多くの中国語コメントが寄せられ、一部は中国のネットユーザーから来たと見られる。
支持を表明する声もあり、政治家の発言を「刺激的」と評し、「中国共産党の言語では『裏切り者』とは、正直で責任感があり、良い人を意味する」と示唆している人もいた。
一方で、「南京虐殺を否定することは非道である」といった厳しい批判も寄せられ、「記念館を訪れれば真実を知ることができる」との意見も出ている。
中国のプロパガンダに対抗する
9月18日の産経新聞とのインタビューで、関平は動画を公開する目的について「中国の教育システムに洗脳された多くの中国人の誤解を正したい」と述べ、尖閣諸島や歴史的な問題についての日本の立場を広めていく意向を示した。
彼はまた、「中国政府の表現に見られるように『対日抗戦の勝利』など、彼らの主張には嘘がまみれている。私はそれを一つ一つ暴いていく」と語った。
動画は週末の自由時間に録画されており、今後は週に1回または2回のペースで新しいエピソードを公開する予定だ。
画像の出所:japan-forward