労働者の権利向上を求める抗議者たちが、労働の日にあたる9月の初めに、オーロラ、デンバー、ニューヨーク、シカゴなどアメリカ各地で行進しました。
彼らはドナルド・トランプ大統領を批判し、生活賃金の実現を訴えました。
「ワン・フェア・ウェイジ」が主催するシカゴおよびニューヨークでのデモでは、アメリカで働く人々が直面する困難を浮き彫りにしました。
連邦最賃が1時間7.25ドルである中、抗議者たちは「トランプは今すぐに去れ!」というスローガンを繰り返し叫びました。
ニューヨークでは、トランプ氏の以前の住居前にも多くの人々が集まり、シカゴではトランプタワーの前に集まった抗議者たちが「国民衛兵はいらない」や「彼を投獄しろ!」と叫びました。
ワシントンD.C.やサンフランシスコでも大勢の人々が集まりました。
オーロラでの抗議行動は、南ハバナ通りとパーカー道路の交差点で行われました。
ここでは、トランプ大統領が就任以来行ってきた数々の政策や行動が問題視されました。
抗議者たちは、トランプが法の支配や大統領権限を越えて行動していること、移民政策、さらに国家警備隊や他の軍隊をアメリカの都市に派遣することに対しても批判的でした。
デンバーでは、州都キャピトルの前に集まった抗議者たちがトランプ政権及び共和党が富裕層に利益をもたらす法律を支持していること、そして働く人々の権利を脅かしていることに焦点を当てました。
また、連邦職員の無差別な解雇についても非難されました。
ニューヨークでは、トランプタワーの前に集まった人々が、トランプ氏の富の象徴であるこの高層ビルに抗議の意を示しました。
彼らは、自身の言い分として「ファシスト政権を終わらせろ!」と書かれたサインを掲げました。
ワシントンでは、「ICE侵略を止めろ」と書かれたサインを持つ人々が集まり、「マスクをした悪党は無料のDCに行け!」という傘を持って抗議しました。
西海岸でも、サンディエゴからシアトルにかけて何百人もの人々が集まり、ビリオネアによる支配の停止を訴えました。
ロサンゼルス、サンフランシスコ、ポートランドでは、連邦職員と労働組合を支持するグループが行進し、労働者の権利を擁護することを呼びかけました。
「ビリオネアが働く家庭から奪い取り、私たちの民主主義を破壊し、私的な軍隊を作って私たちの町や都市を攻撃している」と、主催団体のメイデイ・ストロングはウェブサイトに記載しました。
ポートランドにいる抗議者リンディ・オークリーさんは、医療、移民、社会保障に対する不満からこの行進に参加したと話します。
「この国で起きている事がもう耐えられない」と彼女は語りました。
シアトルのキャスケード・プレイグラウンドで行われたデモには、キング郡評議会議員のテレサ・モスケダさんも参加し、労働者がビリオネアよりも力強い存在にならなければならないとのメッセージを発信しました。
画像の出所:sentinelcolorado