シンディ・ローパーのさよならツアーが先週、フィドラーズ・グリーンで開催され、感動的なパフォーマンスが披露された。
ローパーは2015年のドキュメンタリー『レット・ザ・カナリア・シング』で、自身の音楽や個性をどれだけ大切にしているかを明らかにし、その影響を受けたファンは多い。
彼女の公演の前には、DJトレイシー・ヤングとシンガーソングライターのジェイク・ウェスリー・ロジャースがオープニングアクトを担当した。
どちらもオープンリー・クィアであり、ローパーのLGBTQ+コミュニティへの長年の支持を象徴している。
ヤングのDJセットはエネルギッシュで、特にローパーの「タイム・アフター・タイム」のダンスリミックスが観客を盛り上げた。
ロジャースはフランボワイエでエネルギッシュなパフォーマンスを披露し、観客とのつながりを強めるジョークも好評を得た。
ローパーのセットは、彼女の代表曲である「シー・ボップ」で始まり、会場の雰囲気は一気に盛り上がった。
特徴的な青い髪と大きな肩の衣装で登場したローパーは、力強い歌声で観客と瞬時に心を通わせた。
続いて、「ザ・グーニーズ ‘R’ グッド・イナフ」へと切り替わり、バックライトの素晴らしい演出と共に、映画のクリップがスクリーンに映し出された。
ローパーはセットの合間に自らの人生やキャリアについて語り、そのストーリーは常に観客を引きつけ続けた。
女性の権利についての重要性を訴える彼女の言葉は、聴衆に深い印象を与えた。
また、彼女の衣装チェンジの時間も許されるほどローパーは素晴らしいビジュアルを持っていた。
最初のセッションの最後には、ロジャースを招いて「マネー・チェンジズ・エブリシング」を一緒にパフォーマンスし、観客はそのパフォーマンスに驚かされた。
ローパーは急に「おやすみ」と言ってステージを去ったが、まだ「トゥルー・カラーズ」や「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハブ・ファン」を歌っていないことが明らかだった。
当然、観客は彼女が戻ってくることを期待していた。
アンコールでは、「トゥルー・カラーズ」の感動的なバージョンを披露し、歌の最後には進歩的なプライドフラッグを高く掲げた。
このフラッグにはインターセックスのシンボルも含まれていて、LGBTQ+コミュニティへの強いメッセージが込められていた。
さらに、彼女はアートによる演出の一環として、日本のアーティスト草間彌生とのコラボレーションも紹介し、最後の曲「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハブ・ファン」で美しい舞台を作り上げた。
フィナーレでは、白を基調に赤い水玉模様が散りばめられ、息をのむような美しさを演出した。
シンディ・ローパーのさよならツアーが本当に最後になるのかどうかは分からないが、もしこの公演がデンバーでの最後であるなら、それは決して忘れられない素晴らしい体験だった。
画像の出所:outfrontmagazine