日本の航空自衛隊(JASDF)向けの初のF-35BライトニングII短距離離陸・垂直着陸(STOVL)戦闘機が、米国から日本への移送中にハワイで確認されました。
日本の防衛省は、最初の4機のF-35Bが2025年8月7日に八田基地に到着すると発表しています。
ハワイのジョイントベース・パールハーバー・ヒッカム(JBPHH)に8月1日に到着したのは3機のF-35Bであり、4機目はまだ米国に留まっていることが分かりました。
これらの機体は米国のパイロットによって運航され、コールサイン「AGILE」で飛行しており、2機のKC-46Aペガサスタンカー(コールサイン「BORA」)と共に移動しています。
日本は2025年1月に初のF-35Bの到着が、当初予定されていた2024年度から2025年度に延期されたことを発表していました。
これらの機体は、新しい航空機の導入を支援するために設立された一時的なF-35Bユニットに配属される予定です。
2025年5月12日、最初の42機の日本のF-35Bがテキサス州のロッキード・マーティンの施設で初めて飛行しました。
日本のF-35B導入計画は、2018年に42機を調達する決定が下されたことで始まり、同国の能力を強化し、2隻の航空母艦、小型滑走路、遠隔地の島々から運用することを目指しています。
これらの42機は、日本が運用を計画している147機のF-35の一部です。
この計画は、2019-2023年防衛中期計画に正式に承認され、当初は47機のうち18機をSTOVL仕様とすることが示されていましたが、その後、F-35Bの調達計画は42機に増加しました。
2020年にアメリカ合衆国によってこの調達が承認され、63機のF-35Aと42機のF-35B、合計105機の航空機が含まれています。この販売は、国防安全保障協力庁(DSCA)の議会への通知に基づき、約231億ドルと報告されています。
147機が運用されることで、日本はアメリカに次いでF-35の2番目の大規模運用国となります。また、日本は名古屋にF-35ライトニングIIプログラムの3つの最終組立・点検(FACO)施設の1つを持っています。
しかし、日本のF-35Bは、テキサス州フォートワースのロッキード・マーティンの生産施設で製造されます。
FACO施設は、JASDFに引き渡されるF-35A航空機の最終組立・点検およびメンテナンス、修理、オーバーホール、アップグレード(MRO&U)活動を北アジア地域で行っています。
日本におけるF-35Bの運用計画には、海上自衛隊(JMSDF)のいずれかのいずれかのか、伊勢型護衛艦「いずも」と「かが」から運用する計画があります。これらはF-35Bの運用を可能にするように現在改修が行われています。
新しい航空機の到着に備えるため、日本はF-35の運用を行っているイタリア海軍や英国海軍などの他国の運用例を研究しています。
F-35Bは2021年にいずもでの試験運用を行い、最近ではかがのデッキにF-35Bが着艦する実績もあります。これらの試験は、非日本の機体とパイロットによって実施されました。
いずもは2027年にF-35B運用を開始し、かがは2028年に運用を開始します。
興味深いことに、これらの航空機はJMSDFの艦艇から運用される予定ですが、F-35B自体はJASDFによって運用されます。
JASDFは、105機のF-35A CTOL(従来型離陸着陸機)と42機のF-35B V/STOVL戦闘機を運用する予定であり、これに並ぶ形でこれまでの在庫F-15J/DJやF-2A/Bも保有しています。
日本は、F-35Bの最初のバッチを九州南部に位置する八田基地に配備する計画で、これは海上自衛隊のかがの母港に近接しているためです。
F-35Bの導入に向けて、一時的な飛行隊が八田基地で設立されています。
「2025年度には8機の納入が予定されており、残りの4機についての納入日程は調整中です」と防衛省は最近確認しました。
さらに、米軍のパイロットが9月に八田基地でデモンストレーションフライトを実施し、垂直着陸による騒音に関する地域住民の懸念を緩和する努力が行われる予定です。
画像の出所:theaviationist