水曜日の早朝にロシア極東沖で発生した8.8マグニチュードの地震の影響で、ニュージーランドとチリに津波警報が発令されています。
ニュージーランドの当局は、南アメリカから戻ってきた津波活動により、強く異常な潮流が今後24時間続く可能性があると伝えています。
その一方で、地震や津波に対して非常に脆弱なチリでは、国民に海岸やビーチから離れ、海上活動を避けるよう求める警戒状態が発令されました。
チリの内務大臣アルバロ・エリサーデは、波がある場所では1.1メートル、ある場所では2.5メートルに達したと述べています。
コロンビア、エクアドル、ペルーの当局は今朝、津波警報を解除しました。
地震の影響で何人かが負傷しましたが、重傷者や重大な被害は報告されていません。
ただし、日本では、高地へ避難する際に車が崖から転落し、1人の女性が死亡しました。
津波警報の発令中、カムチャツカ半島でクリュチェフスカヤ火山が噴火を始め、溶岩が流れ出しているのが確認されました。
ロシアの地震及び津波の影響を受けた地域について知っておくべきことはこの通りです。
カムチャツカは、地球上で最も活動的な火山地域の一つです。
そこには約300の火山が存在し、そのうち29が依然として活動中であるとNASAの地球観測所が報告しています。
地震や津波は、二つのテクトニックプレートが接触する海溝の近くに位置するこの半島でしばしば発生します。
モスクワから9つの時差のある1,200キロメートルの長さを持つこの半島は、東側が太平洋、西側がオホーツク海に面しています。
最も高い火山はクリュチェフスカヤ・ソプカ(4,750メートル)であり、北半球で最も大きな活火山です。
ロシア科学アカデミーのカムチャツカ支部によると、観測者たちは爆発音を聞き、山の西側の斜面に流れる溶岩の流れを見ました。
科学者たちは、火山のクレーターが数週間にわたり溶岩で満たされ、火山灰の噴煙を発生させていたことから、この噴火を予測していました。
この火山は2023年にも噴火しています。
日本の津波警報の影響を受けた地域では、波が発生し、住民たちがパニックに陥る様子が見られました。
地震後、日本では津波警報に関連して女性が避難中に車が道を外れて崖から転落し、命を落としました。
多くの太平洋諸国では、津波警報が大型地震の発生から約24時間後に解除されました。
ロシアの「氷と火の地」は、8.8マグニチュードの地震と津波の影響を受けながらも、なぜ大きな被害を免れたのでしょうか。
この地震は、観測史上最も強力な地震の一つとして位置づけられ、数名の軽傷者が報告されているものの、広範囲な被害は確認されていませんでした。
チリでは、引き続き津波に備えた警戒が続いています。
チリでは、アリカとパリナコタ地域からロス・ラゴス地域にかけて5つの刑務所が避難されました。
また、タラパカ、アンタファガスタ、コキンボ、バルパライソ、オヒギンス、マウレ、ビオビオ、ラ・アラウカニア、ロス・リオス、ロス・ラゴス地域にある33の医療施設が避難措置をとりました。
合計で308名の患者が移動しました。
同様に、ビオビオ地域のレビとタルカウアノの市町村にある免疫生物学的在庫(ワクチンと免疫グロブリン)も安全な場所に移されました。
アリカ地域からサン・アントニオ地域までのすべての港で操業が停止され、タルカウアノでは船の運航も行われていません。
津波の影響を受けたエリアでは、津波の画像と情報が提供され、住民への警戒が促されています。
今回の地震は2011年以来の最強の地震となり、歴史上もっとも深刻な地震の一つに数えられています。
画像の出所:independent