日本の国会は火曜日、超保守的な高市早苗を国の初の女性首相として選出した。これは、彼女の苦境にある政党が新たなパートナーとの連携を結び、政権をさらなる右寄りへと引き寄せることが期待されるタイミングでのことだ。
高市は、自由民主党(LDP)の惨敗から続いた政治的空白を終わらせる形で、茂木敏充氏の後を継ぐ形となった。
茂木氏は就任からわずか1年で辞任し、彼の内閣も同時に退陣した。
高市は、下院での投票で237票を獲得し、4票の僅差で過半数を上回った。最大の野党である立憲民主党の代表、野田佳彦氏は149票しか得られなかった。
自由民主党の即席の連立政権は、大阪を拠点とする右派の日本維新の会との連携に成功し、野党が結束していないため、彼女の首相就任は確実となった。
ただし、高市が組む連立政権は両院で過半数に達しておらず、法律を通過させるためには他の野党との連携が必要となるため、政権が不安定で短命になるリスクがある。
「政治的安定は今、極めて重要です。」と高市は月曜日の調印式で語った。「安定がなければ、強い経済や外交に向けた対策を進めることはできません。」
高市の勝利は、日本を右に引き寄せる方向性を示しており、移民や社会問題にも影響を及ぼすことが予想される。
さらに、高市は長年のデフレからの脱却を目指す中で、物価上昇に対する国民の怒りに直面している。これによって、極右の「参政党」などの野党への支持が高まっている。
高市政権の最優先事項は、物価上昇への対策やその他の経済措置であると、自民党の鈴木俊一幹事長はNHKで報道した。彼は党の内部闘争による遅れを謝罪し、新たな連立政権は速やかに物価上昇を解決するために他の野党との協力を進めると述べた。
2党間では、高市の好戦的で国粋主義的な見解を強調した政策に関する連立協定が締結された。自民党は長年の連立相手である公明党から離れたことで、政権交代のリスクに直面しており、この状況は自民党が数十年続く政権を維持する難しさを浮き彫りにしている。
後に、高市は64歳で、自身の強力な支援者である自民党の影響力のある棟梁、麻生太郎氏の盟友たちと共に新内閣を発表する予定だ。
日本維新の会は高市の内閣では大臣職を持たないことになっているが、今後の連携に自信を持つまでその判断を保留することとなる。
高市は今後の大きな政策演説やトランプ大統領との会談、地域サミットに向けて迅速に行動しなければならない。彼女は物価上昇に対処し、経済を活性化するための措置を12月末までにまとめる必要があり、国民の不満に応えなければならない。
初の女性首相である高市だが、彼女は性別平等や多様性の促進に急ぐ様子はない。高市は、女性の進出を阻む政治家の一人であり、皇族の男系継承を支持し、同性婚や結婚したカップルの別姓を許可することに反対している。
安倍晋三元首相の弟子であり、英国のマーガレット・サッチャーの支持者でもある高市は、安倍氏の政策を踏襲することが期待されており、より強い軍事力と経済政策、さらに日本の平和主義的憲法の見直しも含まれる。
権力の握りが弱い中で、高市がどれだけの成果を上げられるかは未知数だ。公明党が連立を離れた際、同党は自民党のスラッシュファンドスキャンダルへの緩慢な対応を理由に挙げていた。
また、同党は高市の戦争の過去に対する修正主義的な見解や、靖国神社での祈りを続けていること、北京やソウルからの抗議に直面している点にも懸念を示している。
高市は最近、好戦的な発言を抑えている。しかし、金曜日には靖国神社に行く代わりに、宗教的な装飾品を送り、議論を避ける姿勢を見せた。
画像の出所:cbsnews