Thu. May 22nd, 2025

画像の出所:https://english.kyodonews.net/news/2025/05/6161a7cc6890-refiling-japan-farm-chief-slammed-over-plenty-of-rice-remark-amid-shortages.html

日本の農林水産大臣・衛藤晟一は、米価格が急騰し家庭を圧迫している時期に、支持者から米をたくさん受け取っているため自身で購入する必要がないと発言し、批判を浴びた。

このコメントは、衛藤が日曜日に行った資金集めのパーティーで発表されたもので、彼の省が価格を抑えるために緊急備蓄米を放出する方針を示している最中に出されたものだ。

米の価格は前年の約2倍に上昇しており、主食の価格は依然として高止まりしている。

岸田文雄首相は、衛藤を公邸に呼び、「問題のある」発言を撤回するよう促したが、農相の地位は維持させ、夏の国政選挙を控えた家庭の米価格上昇の負担を軽減するための窓口として働くよう指示した。

衛藤は九州地方の佐賀県で開催された自民党の地元支部の会合で、「米を買っていない。支援者から大量に頂いているので、自宅には売れるほどの米がある」と発言した。

政府は、昨年秋から米の価格が上昇し始めていたにもかかわらず、3月になるまで備蓄米の放出を待たざるを得なかったことに対して批判を受けている。

野党議員は、衛藤の発言が「無神経」で「不適切」として、彼が農相としての任にふさわしいかどうかを疑問視した。

岸田は、通常国会の会期末が近づく中でさらなるダメージを抑えるため快速に謝罪した。

岸田は、衛藤の説明を聞く前に記者団に対し、「彼を任命した者として、私自身も深くお詫び申し上げないといけない。責任は私にもある」と述べた。

その後、衛藤は記者に対し、もし岸田が求めるなら辞任する準備があると伝えた。しかし、岸田と林芳正官房長官は、彼に発言を「完全に撤回する」よう求め、誠心誠意この問題を反省しながら職務を続けるよう指示した。

「私の発言を完全に撤回し、謝罪します」と、衛藤は九州の宮崎県を代表する議員として述べた。彼は、支持者から米を受け取ることは寄付に関する法律に違反していないと否定した。

米価格の上昇は、他の食品やエネルギーの値上がりと相まって消費者の負担をさらに悪化させている。

最新の共同通信の調査によると、米価の急騰に対する政府の対応に不満を持つ人が87%に達している。岸田内閣の支持率は、昨年10月に彼が就任して以来の最低水準に達した。

日本のスーパーマーケットで販売される米の平均価格は、5月5日から11日までの期間に1袋5キログラムあたり4,268円(29ドル)に達し、4月下旬から5月上旬の期間で初めて下落した4,214円から値上がりしている。

衛藤の発言に対する反発が高まる中、野党「立憲民主党」の幹事長である小川淳也は、これは「深刻な」問題であり、衛藤の職を危うくする可能性があると述べた。

「国民の多くが米が高くて買えない状態である。そんな中で米をもらうことを堂々と言っている」と、国民民主党の玉木雄一郎代表も衛藤の発言を「無神経」として非難した。

政府は、3月から4月にかけて3回に分けて312,000トンの備蓄米をオークションにかけることを決定しており、7月までにさらに300,000トンを放出する計画だ。