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イリノイ州ギャンブル委員会が、バリーズ・シカゴカジノに対して、組織犯罪に関与する疑いがある請負業者を雇用したことにより、罰金を科すかどうかを決定する。

この件は、イリノイ州の知事であるJB・プリツカーが監督しており、彼は2019年に就任したが、グランドヴィクトリアカジノの所有権を持っていない。

この調査が進行中であるため、ギャンブル委員会の広報担当者は具体的な対応については明らかにしていない。

バリーズの担当者は、コメントを控えた。

バリーズが雇用したD&P建設会社は、以前より犯罪組織との関連があるとされ、シカゴでのギャンブル業界も長年にわたり組織犯罪の影響を受けてきた。

イリノイ州ではギャンブルが合法化される中で、規制当局は組織犯罪に対抗するためのルールを制定してきた。

イリノイ州の行政ルールにより、ギャンブル会社は「悪名高いまたは不名誉な評判を持つ人物、または広範な犯罪歴を有する人物を雇用すること、または社会的またはビジネス関係でかかわること」によりライセンスを失う可能性がある。

このような動きは公共の信頼を損なう可能性があるため、規制は厳格である。

過去には、グランドヴィクトリアカジノが2001年に提案された720万ドルの罰金が話題になった。

同カジノは、組織犯罪と関連ある人物と契約を結んでいたため、最終的に320万ドルに減額され、2003年に支払われた。

その後の2015年には、リバーズカジノが200万ドルの罰金を提案される事態が発生したが、最終的に165万ドルで合意された。

リバーズカジノは、イリノイ州内で最も収益の高いカジノの1つであり、2023年5月までに2億9千万ドル以上の調整済み総収入を報告した。

バリーズは、同期間で5200万ドル以上を報告し、州内17カジノの中で5番目に位置している。

ギャンブル委員会は、これまでにもさまざまな罰金を科しており、2023年にはアクセルエンターテインメントに対して100万ドルの罰金を科したことがあった。

他には、2008年にハリウッドカジノオーロラが800,000ドルの罰金を支払い、2017年にはハリウッドカジノオーロラとホリウッドカジノジョリエットに対して750,000ドルの罰金が言い渡された。

このように、イリノイ州のギャンブル業界は規制が厳しく、組織犯罪との関係が疑われる行為に対するペナルティも相応に大きい。

今後のギャンブル委員会の判断は、バリーズに対する罰金の有無だけでなく、イリノイ州ギャンブル業界全体における規制の意義をも示す重要なものとなるだろう。

今後の調査の進展と、バリーズ・シカゴカジノの動向に注目が集まっている。

画像の出所:chicago