Fri. Jan 17th, 2025

画像の出所:https://www.chicagotribune.com/news/environment/ct-concrete-bio-blocks-zero-carbon-20231222-2tfv4w5lh5amfmreummbey7y6y-story.html

新しいコンクリート製品が、環境問題における重要な進展として注目を集めています。この新製品は、カリフォルニア大学の研究者によって開発された「バイオブロック」と呼ばれるもので、ゼロカーボン技術を用いて作られています。

「バイオブロック」とは、二酸化炭素排出量を大幅に削減することができる画期的な建築材料です。従来のコンクリート製品が大量のエネルギーを必要とし、二酸化炭素を大量に排出していたのに対し、この新しい製品は環境に優しい素材を使用することで、二酸化炭素排出をほぼゼロにすることができます。

「バイオブロック」の製造には、アルゼンチン産のクレイを使用しており、これによって従来のコンクリート製品に使用される石灰石の代替が可能となっています。また、クレイは地球上に豊富に存在し、再生可能な資源であるため、環境に与える負荷も低減されます。

カリフォルニア大学の研究チームは、「バイオブロック」の試作品を作成し、さまざまなテストを行いました。その結果、通常のコンクリート製品と比較して、二酸化炭素排出量が最大で90%も削減されることが確認されました。さらに、「バイオブロック」は従来のコンクリート製品と同等の強度を備えており、品質にも優れています。

この新しい製品は、建築業界において大きなインパクトをもたらすことが期待されています。従来のコンクリート製品の普及による環境への負荷を抑えつつ、持続可能な建築材料の需要を満たすことができます。また、大量生産によるコスト削減も見込まれており、建築プロジェクトのコスト削減にもつながるでしょう。

今後、研究者たちは「バイオブロック」の試作品をさらに改良し、実用化に向けた取り組みを進める予定です。環境問題に対処する上で重要な役割を果たすことができる新たな建築材料として、注目が集まっています。