Sun. May 4th, 2025

画像の出所:https://www.sciencealert.com/world-first-japan-claims-new-drone-can-induce-lightning-strikes

東京を拠点とするテクノロジー企業が、世界初の雷を誘発し導くことができるドローンを開発したと主張している。

ゼウスの翼のある戦車のように、あるいはより現実的には雷の避雷針のように、このドローンは雷雲の下から電光の稲妻を引き起こすことができ、その驚異的なエネルギーを吸収し、少しの損傷で済み、飛行し続けることができるとのことである。

この主張は査読されていないが、NTTグループが主張するようにこのドローンが実際に機能するなら、理論的には世界中の都市やインフラを雷の被害から守ることが可能だ。

毎分約6,000回の雷撃が世界中の地面を襲っている。

単一の雷の力は、森林を炎上させ、コンクリートを割り、樹木でスチーム爆発を引き起こし、広範囲に及ぶ停電を引き起こす可能性のある電圧サージを引き起こすことができる。

雷避けを建物に設置することで多少の保護ができるが、NTTグループは通信機器をより良く守るための解決策を数年にわたり模索していた。

このドローンはそれほど目立たない外見だが、同社は2024年の冬に日本の島根県の山岳地域で実際の雷雲の下でこの技術のテストを行ったと主張している。

2024年12月13日、雷雨が接近した際、同社のドローンは300メートルの高度まで飛び、導電性のワイヤを持っていた。このワイヤーはドローンと地上のスイッチに接続されており、スイッチがオンになると、ワイヤーを介して電気エネルギーの surgeが流れ、ドローンの電気的接地が行われる。

その結果、周囲の電場が強化され、雷の誘発が行われたとされている。

NTTグループによれば、ドローンは雷撃から生き残り、飛行を続けたものの、保護カバーの一部が溶けてしまったという。

これは、科学者たちが雷を引き寄せるために雷避け以外のものを使った初めての例ではない。

最近、他の科学者たちはレーザーを空に打ち上げることで、重要なインフラから雷の落下を導くことができると発見した。

このレーザー「おとり」は1974年に最初に提案され、数十年にわたる実験と成功するまでの数回の失敗を経て実用化された。

しかし、雷を引き寄せるドローンは、吸収する電気的ダメージから保護される必要がある。

その問題を克服するために、NTTグループはデバイスを金属製のファラデーケージに囲い、電気をデバイスの周囲に導いて電磁干渉を減少させることを試みた。

ラボテストでは、このケージの効果により、NTTの科学者たちは人工的に作った雷に対しても大判振る舞いで、通常の雷よりも5倍の強さで直撃してもほとんど保護されていると説明する。

NTTは、ドローンを飛ばして雷の発生が予想される場所を正確に予測し、雷を積極的に引き起こし、安全に導くことによって都市や人々を雷被害から守ることを目指していると、同社の最近のプレスリリースの翻訳が述べている。

熱帯地方の国々は、ほかの地域より雷撃を受けることが多いが、最近の研究では汚染や気候変動が今後数年で雷の被害リスクを高める可能性があると示唆されている。

雷嵐の被害を減らす新技術は歓迎されるが、NTTグループはさらなる一歩を踏み出し、ドローンによって導かれた雷エネルギーを活用する方法も探求しているという。

これは素晴らしいアイデアのように思えるが、現時点ではまったく理論的なものだ。

そのような膨大な量のエネルギーを捕まえ、現在のエネルギーシステムにゆっくりと放出するためのバッテリーはまだ存在しない。

過去には、「雷からエネルギーを採取する」というコンセプトは「希望がない」と呼ばれたこともある。

NTTグループの新たなドローンの発表が科学的な検証に耐えうるものかどうか、今後の展開が注目される。